大相撲の関脇・阿炎(錣山)が15日、地元の埼玉・越谷で「第1回阿炎政虎後援会激励会」に出席した。初めての激励会に「こういう場を設けてくれて頑張りたいと思った」とうれしそうに話した。100人以上のファンの前で名古屋場所(7月14日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け、「今は絶好調。期待してほしい」と千秋楽まで優勝争いした夏場所の悔しさを晴らすことを誓った。

 福田晃市長から2度目の優勝を果たしたら「越谷でパレードをしたい」と伝えられると、ファンや会場は大盛り上がり。初優勝した22年九州場所後はコロナ禍でできなかったこともあり、「夢なので出来たらいい」とほおを緩めた。

 夏場所は関脇で10勝で、大関昇進の目安「三役で直近3場所33勝」の起点となった。名古屋場所で2ケタ勝利を挙げれば、秋場所後の昇進も現実味を帯びる。「名古屋場所の目標の星数は考えずに一日、一番集中していきたい」。現在は部屋で稽古し、名古屋入り後に出稽古などでペースを上げていく。