原発事故時の避難に高齢化と急速な人口減少が重くのし掛かっている。北海道電力泊原発(後志管内泊村)など全国11原発の30キロ圏域の2020年時点の高齢化率は全国平均より高く、00年以降20年間の人口減少幅も全国平均を大きく上回ったことが専門家の調査で分かった。原発は国の指針に従って周辺人口が少ない半島部などに建てられたものもあり、今年1月の能登半島地震では原発周辺の道路が寸断され、住民が孤立した。避難時の自助、共助に不安が残り、専門家は「国は地域事情にあった避難計画策定を促すべきだ」と指摘する。...