海水浴シーズンを前に、神奈川県藤沢市は15日、市内3カ所の海水浴場(片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂)で水質調査を実施した。午前中の速報値によると、3海水浴場とも水質に問題はなかった。

 片瀬西浜・鵠沼海水浴場近くの江の島沖では、市環境部の職員が船上から容器を沈め海水を採取。水の汚濁の指標となる化学的酸素要求量(COD)は国の基準で「適」となる数値で、油膜も確認されず透明度は1メートル以上の「全透」だった。

 確定値は今月中に、ふん便性大腸菌群数と腸管出血性大腸菌O157などの数値とともに県に報告する。

 昨夏の3海水浴場の海水浴客数は計約138万人。同市は今夏、新型コロナウイルスウイルス感染症拡大前の2019年の約155万人に近づくと見ている。