●東京発指定席19本満席 

 ゴールデンウイーク(GW)が始まった27日、石川県内の駅や観光地には旅行客が続々と訪れ、にぎわいを見せた。東京方面からの北陸新幹線の指定席は19本で満席となり、金沢駅は大きな荷物を抱えた家族連れや若者グループで混み合った。

 家族3人で初めて金沢を訪れたという横浜市の公務員山内優さん(40)は、元日の地震に触れ「思ったよりにぎわっていて安心した」と話した。城好きという長女咲希さん(12)は「金沢城の石垣が見たい」と声を弾ませた。

 JR西日本金沢支社によると、午前10時現在、東京から北陸方面に向かう新幹線の自由席乗車率は最大90%だった。指定席が満席となった東京行きの列車はなかった。入り込みのピークは5月3日、Uターンのピークは同5日を見込む。

  ●金沢で夏日

 27日の県内は高気圧に覆われておおむね曇りとなった。正午までの最高気温は金沢25・0度で夏日を記録したほか、輪島23・4度など各地で平年を大きく上回った。

 金沢地方気象台によると28、29日は晴れや曇りとなる見込み。30、1日は曇りや雨となるものの、2日からは再び晴れ間がのぞく予想となっている。