飯田高ビジネスコースの1年生15人が13日、珠洲市飯田町の若山川河口の護岸に、LED照明約千個を使って「まけとられん能登」の文字を描いた。護岸には津波の爪痕が残っており、生徒は復興への思いを伝えようと設置に汗を流した。

 LED照明による装飾は例年7月の「燈籠山(とろやま)祭り」に合わせて実施していた。今年は復旧復興に取り組む市民や工事関係者、ボランティアへ生徒がメッセージを伝えたいと時期を前倒しした。珠洲ロータリークラブ(RC)と市が照明を用意し、縦2メートル、横20メートルの範囲に文字を書いた。

 「まけとられん」の言葉を提案した松島優真さん(15)は「これからみんなで頑張っていこうという思いを込めた」と話した。

 白、ピンク、オレンジなど8色に光り、旧盆ごろまで夜間に点灯する。支援した珠洲RCの今井実会長は「若い力で能登に元気を与えてほしい」と願った。