●5、6日に本番

 石川県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」の子供キリコ祭りは2日、能登町宇出津地区一帯で始まり、13町内会の小中学生らが小型のキリコを担いで練り歩いた。担ぎ手は地震ででこぼこが残る道を「イヤサカヤッサイ」の掛け声とともに進み、神輿(みこし)とキリコが巡行する5、6日の祭礼本番へ熱気を高めた。

 子供キリコは高さ3〜4メートルで、大きさは一般的なキリコの半分ほど。地震で開催が危ぶまれていたが、例年とほぼ同数の町内会が参加した。

 宇出津新の中町(なかちょう)町内会では全長約6メートル、高さ約3・5メートルの子供キリコが組み立てられ、児童7人と大人5人が幼児2人を乗せて担いだ。一行は太鼓、鉦(かね)、笛の音を響かせ、一部で隆起、陥没したままの足元に注意しながら進んだ。

 宇出津小5年の干場太陽さん(11)は「この日を心待ちにしてきた。キリコを担ぐのは重くて大変だが、それが楽しい」と話した。子供キリコ祭りは3日まで。