9月の第21回金沢おどりに向けた三茶屋街合同の稽古は12日、金沢市の北國新聞20階ホールで行われた。舞踊絵巻の第五景「あすなろう」に出演するひがし、にし、主計町の芸妓が、総合演出を手掛ける日本舞踊寿柳(としやぎ)流の寿柳貴彦宗家家元の指導で、能登半島地震被災地の復興を祈る舞の表現に磨きを掛けた。

 今年の舞踊絵巻は「寄加能賑芸妓舞(よせつどうかのうのにぎわいはなのまい)」と題してつづる。このうち三茶屋街合同で演じる第五景「あすなろう」は、県木あすなろを介した里の人々と山の神の交流を通じ、自然と人の営みの調和、自然への感謝を伝える。

 寿柳家元は「すくすくと立派に育つあすなろの木になぞらえ、自然と共に生きる人々、未来を描きたい」と話した。寿柳寿々司朗さんが稽古を支えた。

 金沢おどりは9月20〜23日に、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開催される。チケットは20日から一般発売する。


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