ゴールデンウィークは4月に購入されたゲームや、それ以前からの積みゲーを遊ぶにはうってつけの機会です。しかし、今年は月末を中心に期待値高めの作品が続々と登場します。

そこでこの記事では、2024年5月に発売されるタイトルの中からおすすめのタイトルを5つ紹介します。連休明け後のゲーム選びの参考にしていただけたらと思います。

◆2024年5月2日(木)『とうほう夜雀食堂』(ニンテンドースイッチ)
『とうほう夜雀食堂』は、幻想郷の住人である「ミスティア・ローレライ」が、自身の経営する居酒屋を再起するために奮闘する居酒屋経営シミュレーションです。2021年10月にSteamで配信が開始され、“圧倒的に好評”を獲得している『東方夜雀食堂 - Touhou Mystia's Izakaya』のスイッチ版となっています。

ゲームは、昼に具材の調達や幻想郷の住人とのコミュニケーションを進め、夜は居酒屋を営業する、というのが基本的な流れです。昼パートでは、営業時間を迎えるまでの間にお店の仕込みを行ったり、幻想郷の住人とコミュニケーションを取りながら過ごします。

夜パートでは、出店先とメニュー、スタッフを決めてお店を開店。毎晩訪れる様々なお客さんの多種多様な要望に答えつつ、お店を切り盛りしていきます。メニューの種類は多岐に渡り、調理方法にはリズムゲーム形式が採用されているので、ここでしか味わえない経営シミュレーションが楽しめます。

また、物語を進めていくと、新たなロケーションやキャラクターとの出会い、主人公の着せ替え追加など、さまざまな要素が解放可能。ボリューミーな物語とやりこみ要素を、美麗なグラフィックと共に楽しめます。また、本作は過去に発売されたDLCがすべて含まれた一本になっていますので、お得にゲームを楽しみたい方におすすめです。


◆2024年5月23日(木)『デジボク地球防衛軍2』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4)
『デジボク地球防衛軍2』は、アクションシューティングシリーズ「地球防衛軍」を3Dボクセルスタイルで描き、過去のシリーズに登場した兵科や敵が登場して大暴れした前作に、『地球防衛軍6』の要素が加わり、さらにボリュームアップした続編です。

本作では、地の底から現れた巨人「ガイアーク」により、またしてもバラバラにされてしまった四角い地球の平和を取り戻すべく、世界中のEDFブラザー&シスターと共に戦うことになります。

参戦タイトルが増えたことで作品のボリュームはアップし、100人を超えるEDFブラザー&シスターと100を超えるミッションが収録。シリーズ初となる新たな敵巨人の姿も確認されており、まさにEDFの集大成と言える作品です。

また、システム面ではキャラクターが使えるアビリティが2つに変更されました。これにより、レンジャーであれば前作は緊急回避しか使えませんでしたが、本作からはアーマーを回復するエリアを発生させられるエリアルリバーサーも使用可能に。アクションや戦略性の幅が広がり、『地球防衛軍』らしいプレイができるようになりました。もちろんシリーズファンならニヤリとできる小ネタも健在です。

世界中のEDFブラザー&シスターと共に、地球の平和を取り戻しましょう!

EDF!EDF!


◆2024年5月23日(木)『ペーパーマリオRPG』(ニンテンドースイッチ)
『ペーパーマリオRPG』スイッチ版は、2004年に発売されたニンテンドーゲームキューブ版のリメイク作品です。紙の世界を舞台にペラペラなマリオが、個性的な仲間たちと共に、伝説のお宝を求めてさまざまな場所を巡るアクションRPGとなっています。

タイトルに“ペーパー”とあるように本作では、紙だから通れる隙間に入ったり、紙飛行機に変身して空を飛んだりできるほか、ステージにも紙の特性を活かしたギミックが多数登場。紙の特性を活かしたアクションが魅力の作品です。

また、フィールドでは敵にぶつかると、劇場を舞台としたターン制コマンドバトルに移行。プレイヤーは、「攻撃」、「アイテム」、「スペシャルワザ」、「ぼうぎょ」、「観客へのアピール」などから状況に応じてマリオの行動を選択し、戦いを有利に進めます。

冒険の途中で出会う個性的なキャラクターも作品の魅力の一つです。周りの人や場所、敵などの情報を教えてくれる「クリスチーヌ」、コウラにもぐっての体当たりが得意な「ノコタロウ」、強い風を起こして近くのものをふきとばす「クラウダ」など、彼らは仲間となり、マリオの冒険を手助けしてくれます。

ペラペラな紙というオリジナリティあるアイディアを活かした本作は、マリオ作品においても間違いない名作の一つだと思います。ゲームキューブ版を未プレイの方には、ぜひ遊んでみてください。


◆2024年5月30日(木)『東京サイコデミック』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/PC)
『東京サイコデミック』は、未解決事件の証拠を集めて解決していく、2D×シネマティック・リアル科学捜査シミュレーションゲームです。

プレイヤーは、専門的な能力をもつ仲間と協力しながら、物証や捜査資料などから証拠を集め、実写を使った映像と解析ツールを使って事件を解決していきます。自分自身で推理し、仮説を立て、証拠を集めるという能動的なプレイが求められるのが特徴の作品です。

例えば、プレイヤーが入手した事件に関する写真や資料などの物証は、刑事ドラマに登場するホワイトボードを模したエビデンスボードというものに貼られ、関係性のあるもの同士が線で結ばれます。これにより物証の関係が可視化され、捜査が進展する可能性もあるのですが、貼られた物証によっては逆に真相から遠ざかる原因となることも。闇雲に物証を集めるのではなく、プレイヤーの洞察力や推理力が試されます。

また、物証となる写真を機材にかけて行う画像解析や2つのディスプレイにそれぞれ映し出される映像をもとに行う動画や、監視カメラの解析など、必要に応じて科学捜査の手法を使い分けることも重要です。

テキストで物語を読み進めるだけではなく、自分の目で見て考え捜査をしていく、新感覚の推理ゲームである本作は、間違いなく今月の注目作品です。


◆2024年5月30日(木)『ワイズマンズワールド リトライ』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox One/PC)
『ワイズマンズワールド リトライ』は、2010年にジャレコからニンテンドーDSで発売されたJRPG『ワイズマンズワールド』に、新規のキャラクタービジュアルやアレンジBGMを追加し、ゲーム画面の比率変更にともないUIの最適化を行ったリファイン作品です。原作とは異なり、セーブ場所制限の撤廃、会話テキストのログ機能およびスキップ機能、クリアデータを引き継いでのニューゲームなどの新機能も追加されています。

ストーリーは、崩壊が進む世界にて、ダンジョンに囲まれた外界との交流が経たれた街ウィザレストを舞台に、一人の若き魔法使いと3人の可憐なホムンクルスが、世界の危機に立ち向かい、秘められた真実を探っていくという内容です。

本作では、プレイヤーの行動によって世界が崩壊へ進むのか再生の道を辿るかが変化。これはダンジョンの地形や出現モンスターの種類、取得可能なアイテム、その後のストーリーにまで影響を与える「崩壊システム」と呼ばれます。

そして、倒したモンスターから稀に入手できる魂(アニマ)を仲間となるホムンクルスに定着させることで、モンスターの容姿と能力などを身に付けることができる「アニマフュージョン」が育成やバトルに自由度を持たせています。

ジャレコ最後のRPGと言われた名作。選択の先に待つ物語を、自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。



以上、2024年5月に発売されるタイトルの中からおすすめを5つ紹介しました。5月になり新しい生活にもある程度慣れてきた頃かと思いますので、休めるときはしっかり休んで、気になったゲームをプレイされてはいかがでしょうか。