コーエーテクモホールディングスは、2024年3月期の連結決算を発表。大型パッケージタイトルを担う「AAAスタジオ」の役割などが明らかになっています。

◆AAAスタジオはブランドの枠組みを超えた大型プロジェクトを担う
売上高は前年同期比7.9%増の845億8,400万円、営業利益は同27.2%減の284億9,400万円、経常利益は同14.6%増の457億4,100万円、純利益は同9.2%増の337億9,200万円となりました。

スマートフォン向けアプリ『信長の野望 出陣』『レスレリアーナのアトリエ 〜忘れられた錬金術と極夜の解放者〜』の配信により経営統合以来最高の売上高となった一方で、自社パブリッシングの新作が中心となり販売手数料が増加したほか外注加工費が増加したこと等により営業利益は減少しました。

3月22日に発売されたPS5向けソフト『Rise of the Ronin』については、初のAAAクラスのオープンワールドアクションRPGへの挑戦により、コーエーテクモにおける開発・技術・マネジメントのレベルを引き上げたほか、アクションやストーリーが評価され同社の『仁王』を超える滑り出しとなっています。

そのほか、『マリーのアトリエ Remake 〜ザールブルグの錬金術士〜』(2023年7月13日発売)は12万本、『Fate/Samurai Remnant 』(2023年9月29日発売)は41万本の売り上げを達成していることが明らかになっています(いずれもグローバルでの数字)。

また、位置情報ゲーム『信長の野望 出陣』も安定した運営と収益性を確保するだけでなく、史跡、ご当地イベントとの親和性が高くIPの入り口としても機能しているそう。

そして2024年度については、成長ジャンルとしてのオープンワールドへの挑戦を続けるほか、生成AIなどの新しい技術を活用した制作工程のイノベーションにも取り組んでいくとしています。

そのほか、組織変更の発表(3月27日)で存在が明らかになっていた「AAAスタジオ」については、大型パッケージタイトルを担い、ブランドの枠組みを超えた大型プロジェクトを開発中であるとのことです。