アサヒビール(東京都墨田区)とオンラインスナック横丁文化(東京都千代田区)は、テーブルクロス(東京都渋谷区)とJTB(東京都品川区)の2社と協業し、訪日外国人向けの新たなナイトツアーを7月1日から順次開始する。

 ナイトツアーでは、オンラインスナック横丁文化の研修に合格したガイドが同行。スナックの作法や文化を学べるとともに、ママとのコミュニケーションを楽しめる点もポイントに挙げた。スナックに行く前には居酒屋で日本ならではの飲み会文化を体験したり、日本食に関係した映画を鑑賞したりと、訪日外国人のニーズに沿った満足度の高い内容になっているという。

 テーブルクロスと協業したナイトツアーでは、新橋で飲食街の雰囲気を体験した後、居酒屋とスナックでクイズを交えながら、日本の文化を紹介する。予約にはテーブルクロスが運営するプラットフォームを活用。同じくテーブルクロスの運営するYouTubeチャンネルではツアーをPRする。

 JTBと協業したツアーは9月3日から開催する。新宿で映画を見た後にスナック体験ができ、昭和レトロなど文化的な内容にすることで、経済と文化の両面から地域社会の活性化を目指すという。

 訪日外国人は円安などの影響から急速に増加している。消費動向は従来の物品購入を楽しむような「モノ消費」から、旅先でさまざまな体験をする「コト消費」に移りつつあり、商品・サービスの高付加価値化が求められている。今回のナイトツアーでは、そうしたニーズの変化に対応し、ナイトタイムエコノミーの活性化を目指す。