米GoogleがGmailを発表したのは2004年の4月1日。今年で20歳になった。

 スンダー・ピチャイCEOは同日、「Gmail、20歳の誕生日おめでとう! エイプリルフールのいたずらじゃなくてよかった」とポストした。

 ピチャイ氏がポストで紹介したThe Vergeの記事にもあるように、Gmailの発表当時、多くの人々はこれもGoogleのエイプリルフールネタだと思った。

 Google創業者のラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏は毎年エイプリルフールネタを発表していたし、当時の発表文はネタとも取れるような文体で、まだ検索サービスしか提供していなかった同社がメールサービスに進出するとは(うわさはあったが)信じられていなかったのだ。

 当時は主流だったYahoo!やMicrosoftのWebメールサービスでは、保存できるメールはせいぜい60件程度だった。そこにアカウント当たり1GBのストレージを無料で使えるメールサービスを発表したのだから、信じられなくても無理はない。

 Gmailユーザー数は2016年に10億人を超えた。サードパーティの調査によると、2023年には18億人を超えた。

 連絡手段としてメールよりメッセージングツールを使うことが増えた現在も、Gmailは進化を続けており、昨年には絵文字が使える様になり、まだ英語のみではあるがGeminiによるメールの下書きや受信したメールの要約も可能になっている。