2024年全国広報コンクール(日本広報協会主催)の広報企画部門で、奥州市の「故郷の美しい風景を届ける『壁紙カレンダー』事業」が入選した。新型コロナウイルス禍で帰省できなくなった人に向け、風景写真をウェブで提供した取り組みが評価された。

 市は20年6月、故郷に思いを巡らせてもらおうと、市ホームページでパソコン用の壁紙カレンダーの提供を開始。「金色の稲穂に浮かぶ束稲(たばしね)山」「ふるさとの茶の間〜胆沢セミナーハウス〜」など、未来羅針盤課の広聴広報係が毎月、四季折々の風景を撮影している。

 場所や時間帯を吟味し、ドローンを活用するなど工夫を凝らした写真は質が高く、「画像を利用したい」との市民の声を受けてオープンデータ化。企業の要望で地元産米の商品パッケージに採用されるなど、発信効果の高さも評価された。