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 キーエンスでは、「市場のニーズを叶えるために組織がある」と考えているように見えました。

 一方、多くの会社ではその逆になっていることが多いのです。

 つまり「組織としてつくった商品を、市場にどう売るか」=「組織が市場を変える」という考え方です。

 もちろん、「組織が市場を変える」ということを実現した事例もあります。

 たった一人の天才が生みだした一つの商品によって、世界を変えたという例です。

 iPhoneで世界を変えたAppleが好例です。

 ただし、これらは圧倒的なイノベーションが生まれた稀有なものです。

 基本的な最適化のレベルでうまくいくのは、マーケットイン型の考え方であり、市場のために「営業」「販売促進」「商品企画」「開発」がある、つまり「市場のために組織がある」という考え方が重要なのです。