ベビーカーに赤ちゃんを乗せた保護者らに美術館を楽しんでもらう「初めてのベビーカーツアー」と題したイベントが、福岡市美術館で行われた。参加者は、泣き声を気にせず同館所蔵のアート作品などを堪能した。
 同美術館の崎田明香学芸員は2019年から親子連れの人たちがボランティアの手伝いを受けながら館内を巡るイベントを開始。これまでに約100組が参加した。他地域の美術館からの問い合わせも相次ぎ、同様の取り組みが広がりつつあるという。
 崎田学芸員は「美術が好きなのに遠慮していた人がここで鑑賞したり、子どもと一緒に来館したりしている。孤立しがちな親の居場所になることもあるようだ」と手ごたえを見せていた。【もぎたて便】
[時事通信社]