なんや少し体調が悪くて熱っぽいし、お尻の尻こぶあたりに発疹が出ていたので病院に行ってきました。

 ひと通り診察したあと、お医者さんの口から出たのは「ああ、これは手足口病ですね」というひと言。私はキョトンとしてしまいました。

 えーっ、手足口病!?

 ちょっと待って! 手足口病って、読んで字のごとく「手」「足」「口」に発疹ができたりする病気なんとちゃいますん!?

 すると、お医者さんは念押しして言いました。「そうです、そうです。手足口病は、手と足と口あたりに症状が表れたりする病気なんです」と。

 ちょっと待って待って! と、もう一度お医者さんに……。

「私の症状が出たのは、お尻! お尻に出たんですよ!」

 その言葉を聞いたお医者さんは、「お尻あたりにも出やすい病気なんです」と付け加えました。手足口病でしょ……? えっ、お尻はどこいったん!?

 実はこの病気、お尻に出るのは珍しい症状ではないそうなんです。それを知り、ふと思いました。手足口病という、症状が出やすいところが病名になっているのに、なぜ「お尻」が入っていないのか?

 病名にお尻を入れて「手足口尻病」、丁寧に言うたら「手足口お尻病」のほうが症状を表していて、よりわかりやすいんちゃいますか? と思いましたんで、お医者さんに聞いてみましたところ、「お尻に症状が表れる患者さんは、最近増えているんです」との回答が。

 つまり、今までは手足口に症状が多かったから「手足口病」がわかりやすくて良かったのかもしれません。しかし、「この病気はウイルス性で、手足口以外にも症状が出ている近年はウイルスが変異しているのかもしれないです」と付け足してくれました。

 手足口病は夏に流行ったりするそうで、おもに子どもがかかるのですが、免疫力が落ちた大人もかかることがあるのだとか。

 これからの季節、「手足口“お尻”病」にはご注意を。

※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年6月29日放送回より

(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)