群馬県前橋市は14日、解体中の旧広瀬中(同市後閑町)で水道の蛇口91個と給水管40個が盗まれたと発表した。13日に前橋東署へ被害届を提出した。蛇口は、銅を含む合金が使われていることが多く、銅価格の上昇を受けた転売目的で盗まれた可能性もあるとみられる。

 市スポーツ課によると、13日午前8時ごろ、解体作業のために校内に入った作業員が、窓ガラスが割られているのを発見。廊下やトイレ、屋外の水道に設置されていた蛇口や水を運ぶ配管の給水管が無くなっていることに気付いた。10日午後の解体作業終了後から13日朝までに盗まれたとみられる。被害総額は約2万2000円。

 広瀬中は2021年3月に閉校。スポーツ施設としての活用に向けて4月中旬に解体作業が始まり、9月ごろの完了予定で進めている。校舎や門は施錠していたが、児童生徒が通学する学校のような防犯システムは取り除かれていた。