※画像はイメージです(以下同じ)お金を稼ぐのは大変ですが、使うと一瞬でなくなってしまいますよね。

だからこそ、お金の管理は大事なのですが、それが苦手な人もいることでしょう。

斉藤ゆかりさん(仮名・35歳)は、お金の管理が大の苦手。それは今も続いていて、生活費のやりくりにも頭を悩ませているそうです。

ものすごく数字に弱い

「ものすごく数字に弱いんです。『541円』とか見るだけで、目がチカチカしてしまって。だいたい550円、とかどんぶり勘定しかできないのと、計画的にお金を使うのも苦手なので、給料日前にお財布が空っぽなんてこともよくありました」

そんな斉藤さん、自分なりに節約やお金の管理を頑張ろうとするのですが、やればやるほど「負のループ」に陥ってしまうのだそうです。

なぜか浪費したくなる

「給料日前になり、今週は1万円しか使えない。と思えば思うほどいろいろ買いたくなってしまうのです。決意したその日はガマンして納豆ともやしだけ買って帰っても、次の日に急においしいものがどうしても食べたくなってしまい、少しお高めのレストランに入って散財してしまったりするんです」

食べ物だけでなく、ドラッグストアに必要なものを買いに行ったのに、突然化粧品が欲しくなって我慢できずに買ってしまったりと、「買っちゃダメ」と思えば思うほど欲しい気持ちが止められなくなってしまうのだそう。結局、給料日前はいつも財布がスッカラカンになってしまうという斉藤さん。

「家計簿をつけてみたことも何度かあるのですが、3日坊主で続きません。お金を計算するのが本当に苦手で、お財布にお金が入っていると、ついつい使ってしまう自分に罪悪感を感じてしまい、本当に悩んでいました」

現金がないからとカードで買い物をしてしまうと翌月がまた大変になるので、カードは使わないようにこらえてなんとかなっているそうですが、もちろん貯金もほぼゼロ。結婚を考えていた彼にも「え、貯金ないの?」とドン引かれてしまい、いよいよまずいと考えた斉藤さんは、会社の頼れる先輩に相談してみたそうです。



先輩に相談

相談する女性「使っちゃダメだと思うと余計に使ってしまうのは、人は『禁止されると破りたくなる性質があるから』と言われました。確かに、節約を頑張ろうと思えば思うほどお金をいらないものに使い込んでいました。なので、あまり『買ってはいけない』と思いすぎずに、すっからかんになってもマイナスがなければ大丈夫、と思うようにしてみたら?と言われました」

確かに、「使ってはいけない」と思えば思うほど使い込んでしまうと納得した斉藤さんは、その方法を試してみることに。すると前よりは衝動的に余計なものを買わないようになってきたのだとか。

つみたてNISAを開始

「さらにその先輩に『あなたは積極的に貯金はできないだろうから、天引きでお金が溜まるようにしたらいいんじゃない?』と薦められて『つみたてNISA』をはじめてみることにしました」

月15000円の天引きで始めたつみたてNISAですが、天引きされるとお金が足りなくなるのではと不安だったそうですが、不思議なことに給料日前にカツカツになるのは変わらずとも、大きく不足するわけでもないと気づいたそうです。

「お金の管理が苦手な自分が、他の人と同じようにしようとしてもできずに悩んでいましたが、自分にあった方法で少しずつやっていけたらいいなと思っています」

お金の管理のみならず、自分に合った方法を見つけるのは大事なことですね。

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako