上海国際サーキットで行なわれたF1中国GPで、フェラーリのシャルル・ルクレールは決勝を4位でフィニッシュした。彼は今回、ハードタイヤでのペースが奮わなかったことを疑問に思っている。

 ルクレールは中国GP決勝は序盤にチームメイトのカルロス・サインツJr.、そしてメルセデスのジョージ・ラッセルといった相手に先行を許してしまった。しかし1ストップ戦略でポジションを上げた。

 今回フェラーリはレッドブルに最もレースペースで迫るチームになると見られていたものの、ルクレールはハードタイヤでのペースが上がらず、4位でフィニッシュ。3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)からは4.5秒差、2位のランド・ノリス(マクラーレン)からは10秒近い差がついた。

 ルクレールはハードタイヤでペースが不足していたことは、これまでのレースを考えると奇妙なモノだと語った。

「チームとして、ペースをつかめなかったと思う。特にハードタイヤではね。今年のマシンはシーズン最初からどんなコンディション、どのタイヤでもとても堅実だったから、これは少し奇妙だ」

「今日はちょっとした例外のようなものだ。ハードタイヤを履いて出ていくと、すぐに0.5秒の差が出てしまったんだ。これはとても奇妙なことだ。僕たちはこの件を調査して、何が問題だったのかを理解しようとしている」

 レース後半に2度のセーフティカーランが終了したあと、ルクレールは2位でフィニッシュしたノリスと戦うことを狙っていたという。しかしマクラーレンとレッドブルのペースには及ばなかったと語っている。

「特にマクラーレンと比較すると、とても奇妙なんだ。まずランドについてだけど、僕は彼との戦いになるだろうと、本気で思っていたんだ」

「セーフティカーによって少しリセットされるまで、僕はタイヤマネジメントも上手くやっていたんだ。良い仕事をしていたと思うから、少し残念だけど、ハードタイヤではただただ遅かった」

「今週末は開幕から見てきたモノとかなり似たような週末になると予想していたんだ。でも、凄く苦戦してしまった」