マクラーレンのサム・バードは、フォーミュラE第8戦モナコE-Prixのオープニングプラクティスで右手首を負傷してしまい、無念の欠場。代役として、テイラー・バーナードが代役を務める。

 バードは土曜日の午前中に行なわれたFP1の残り10分で右手首を負傷した。バードは1コーナーのサンテ・デボーテを曲がれず、高速でエスケープロードに退避しようとした。

 しかし右フロントがバリアに接触。ステアリングに手をかけていたバードは、その衝撃で手首を負傷してしまった。

 バードは救護の手を借りずにマシンを降り、歩いてピットに戻ったものの、さらなる診断の結果、負傷が判明した。

 バードは2022年シーズン中にもロンドンで同じく手首を負傷しており、ソウルでのシーズン最終戦を欠場している。

 バードは今後、X線検査を受け、手首の骨折の有無と今後の処置の必要性を判断する。



 マクラーレンは次のように声明を発表している。

「FP1で手を負傷したため、サム・バードはモナコE-Prixの残りのセッションに参加しない」

「結果として、FIAの承認が降りるまでテイラー・バーナードが残りのセッションを担当することになる」

 バーナードはマクラーレンのリザーブドライバーとしてフォーミュラEに参戦しており、チームのルーキーセッションに何度も参加している。

 現在、PHM AIXレーシングからFIA F2選手権に参戦している19歳のイギリス人であるバーナードは、これまでのベストリザルト13位。フォーミュラEのレースにはまだ出場したことがない。

 2023年のアストンマーティン・オートスポーツBRDC賞ファイナリストであるバーナードは、昨年イェンツァー・モータースポーツからF3に参戦。スパで1勝を挙げ、ランキング10位だった。