RBのチーム代表であるローレン・メキーズは、角田裕毅がF1中国GPで苦戦した理由について、初めてのコースだったという要素が大きいのではないかと分析した。

 F1中国GPでRBの角田は、初日から苦戦。スプリント予選でも予選でも、19番手に沈むことになった。徐々に調子を上げ、決勝レースではポイントも狙えるかと思われたが、ハースのケビン・マグヌッセンに追突されてリタイア。ポイントを獲得できずに上海を後にすることになった。

 角田はそれまでの2戦連続でポイントを獲得。それ以前の2戦も、入賞こそ叶わなかったが、予選ではQ3進出を争う速さを見せた。しかし上海で苦戦したのはなぜなのか? RBのメキーズ代表は、次のように分析する。

「ユウキにとっては難しい週末だった。いつものように、これには多くの要因がある」

 メキーズ代表はそう語った。

「まず第一に、彼はここでドライブしたことがない。新しいサーキットでスプリントのウィークエンドに挑む時、FP1は難しい。しかも我々はFP1で、彼にハードタイヤで走らせることにしたため、彼はコースを学習することができなかったんだ」

「FP1は滑りやすく、少し湿っていた。そこで今回のようなコースを走って自信を掴むのは、非常に難しいんだ。我々としてもそこで自信を築き上げるのに苦労したし、その責任は我々にあるんだ」

「真相に辿り着くことができたかと言われれば、我々はまだそれを探っているところだ。通常の問題と比較して、彼がプッシュできるレベルには到達していなかった」

 メキーズ代表は、次のマイアミまでにその原因を探りたいと語った。

「週末を通して改善が見られた。でも、もっと改善できた部分がいくつかあるというわけでもないんだ」

「次のマイアミまでの間に、エンジニアと共に状況をリセットして、彼がいつものレベルで確実に走ることができるようにするつもりだ」