アストンマーティンはF1第5戦中国GPのF1スプリントでフェルナンド・アロンソに科されたペナルティについて、再審査の申し立てを行なった。

 中国GPのスプリントではフェルナンド・アロンソがレース終盤にフェラーリのカルロス・サインツJr.と接触。結果的にアロンソはパンクでリタイアとなったが、接触の原因を作ったとして10秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント3点を科された。

 スチュワードは「運転基準のガイドラインに従って」アロンソへの措置を決定したとしているが、アロンソは自身に非があるとは考えていなかった。

「ターン7で僕らは横並びになり、ターン8で僕はアウト側に行こうとした」

 アロンソはスプリント後にそう語った。

「でも彼は僕にスペースを与えないようにラインをワイドに取った。そしてターン9で僕は、彼がターン8でやったのと同じようにした」

「僕はイン側へと向かい、彼にはラインを残さないようにした。でも、ターン8では僕のラインがワイドになったから接触はしなかったけど、ターン9で彼はそうしなかった。そして接触したんだ」

 アストンマーティン側は、スチュワードが裁定の修正を考えられるように、新たな証拠を提出する必要がある。そしてその証拠が検討に値するかどうかの判断のため、5月3日にアストンマーティンとフェラーリのチームマネージャーが参加して聞き取りが行なわれる。FIAスチュワードの声明には、今回の再審査請求について、次のように記されている。

「今回のヒアリングは、2部構成で行なわれることに留意すべきだ」

「最初の部分は、当該の決定が下された時点では、再審を求めている当事者が利用できなかった『重要かつ関連性のある新たな要素』があるかどうかについて、聞き取りを行なう」

「FIA国際競技規則14条3項に従いそのような要素があるとスチュワードが判断した場合、通達によって第二部が招集される。その他の”関係者”は、第二部の招集があった場合、スチュワードに出席の許可を求めることができる」