MotoGPライダーとして多くの実績を残しているアンドレア・ドヴィツィオーゾだが、今後テストライダーなどの役割でMotoGPに戻って来る可能性は残されているようだ。

 ドヴィツィオーゾは2010年代後半にドゥカティで躍進し、マルク・マルケス(当時レプソル・ホンダ)と激しいタイトル争いを展開。最終的にチャンピオンとはなれなかったが、通算15勝を挙げて2022年限りで現役を引退したレジェンドライダーだ。

 彼はMotoGPを引退して以降はテストライダーなどに役割を変えることもなく、シリーズとの関わりが薄くなった。一方でモトクロス愛好家としてサーキット場運営にも乗り出して母国イタリアでプロジェクトを進めるなど、バイク自体には関わり続けている。

 ただ今後MotoGPに戻って来る可能性も残されているようだ。現在38歳のドヴィツィオーゾは最近、MotoGP公式サイトの取材に応じると「ドアはオープンにしている」と語った。

「計画があるわけじゃないけど、メーカーから将来について話をするために連絡があるのは、それはいつでも嬉しいことだよ。引退を決めたときにもその機会はあったんだけど、あの時は辞めて休みたかったからね」

「でもドアは常にオープンにしているんだ。まだそんな歳でもないし、僕のフィーリングがバイク開発に役立つのは皆分かってくれているからね」

「今のところは分からないけど、ドアはオープンにしているよ」

 なお2024年シーズン限りでMotoGPの現役引退を発表したアレイシ・エスパルガロは、来年に向けてホンダのテストライダー就任が決まったとも言われている。

 その他、ドヴィツィオーゾと同時期に参戦していたライダーではカル・クラッチローがヤマハで、そしてダニ・ペドロサとポル・エスパルガロがKTMでテストライダーを務めており、MotoGPのトップライダーとしての経験と力を活用している。