ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、マシンが100%正しい状態ではないことからF1カナダGPでの入賞を逃したと考えており、チームに問題の調査を求めた。

 ヒュルケンベルグは今季これまで4戦でQ3進出と、“予選職人”としてアタック一発の速さを発揮してきたが、カナダGPではQ1脱落。19番手に終わった。

 決勝スタートでハースは、他チームが小雨に終わると予想してインターミディエイトタイヤを選ぶ中、フルウエットタイヤを選ぶギャンブル作戦を敢行。この選択が的中し、最初の8周でケビン・マグヌッセンとヒュルケンベルグは一気にトップ10圏内にまでポジションを上げた。

 ただコンディションが回復傾向に向かうにつれて、両ドライバーとも一転してポジションを下げていくことになった。

 今年のカナダGPはフェラーリ勢やレッドブルのセルジオ・ペレスを含む5台が姿を消しており、中団グループのドライバーにとっても入賞のチャンスが高まった一戦だった。しかし、ハース勢はポイントを掴めず、フィニッシュを迎えることになった。

「土曜日にチャンスを逃した。そして、週末を通しても同じだったんだ」とヒュルケンベルグは言う。

「僕のマシンが抱えている問題は、空力面のどこかにおいて、どういう訳か完全に健全ではないということだ」

「レースを終えて、まだ問題があると感じている。まだ100%の状態じゃないんだ。でも、今あるモノでできることをやるしかない」

「でも金曜日にしっかり走れなかったこと、その後に対応する時間がなかったことは……状況的に難しい週末だった」

 ヒュルケンベルグは次戦スペインGPに向けて、解決策を見つけるために問題を見直すよう、チームに求めた。

「週末を通して、特に僕側のガレージで、1周目からマシンのフィーリングが良くなかったし、満足できなかった。それが僕らの週末を台無しにしてしまったから、何が起きているかを調査する必要がある」

「あのようなことが起きてしまったことで、予選ではもっと良い結果を得ることができなかった。いつも通り良い予選結果で、もっと前からスタートすれば、ポイントを獲得できたはずだからね。チャンスを逃してしまったようなモノだ」