ブリティッシュチャンピオンズシリーズが2021年に創設の名誉殿堂入り対象者としてA.オブライエン調教師を選出。公式サイトで現地4月30日に発表した。

 ブリティッシュチャンピオンズシリーズの名誉殿堂は1970年以降に平地競走で顕著な活躍をした馬と人物を対象としており、54歳のオブライエン師はM.スタウト、H.セシル、V.オブライエンに続き調教師として4人目の殿堂入り。2024年の対象者では最初の殿堂入りとなる。

 公式サイトの紹介によると、平地競走の世界で比類なき成功を収めているオブライエン師は、1993年6月7日の調教師デビュー当日にトラリー競馬場のハンデ戦をワンダリングソーツで勝利。アイルランドでは1993/1994シーズンから5季連続で障害競走のチャンピオントレーナーに輝いた。1996年からクールモアのJ.マグニア氏によりバリードイル厩舎を任され、翌年には史上最年少の26歳でアイルランドの平地競走でチャンピオントレーナーに輝いた。

 その後は英国でチャンピオントレーナーに6回、英ダービーはすでに殿堂入りを果たしているガリレオ(2001年)を手始めに史上最多の9勝、英2000ギニーとオークスは10勝、英1000ギニーも7勝、英セントレジャーでは6勝とクラシック競走だけで通算42勝を記録。また、2017年にはR.フランケル調教師の25勝を更新するG1レース28勝の年間記録を樹立するなど、通算勝利数は4000勝を超えている。

 オブライエン師の殿堂入りメダル授与式は現地5月4日の英2000ギニー当日にニューマーケット競馬場で行われる予定とのこと。