現地9日、英チェスター競馬場で英ダービーの前哨戦にあたるリステッドのディーステークス(3歳牡馬・せん馬、芝10.5ハロン)が行われ、R.ムーア騎乗のキャピュレットが勝利した。

 4頭立てのレースでハナを切ったキャピュレットは後続を引きつけながらレースをけん引。第4コーナーでリードを広げて直線に入ると、ゴール前ではブラケンズラフに迫られたものの半馬身差で逃げ切った。

 A.オブライエン厩舎のキャピュレットはジャスティファイ産駒。デビュー勝ち後は今年初戦を含めて3連敗していたが、叩き2戦目のここでダービーの挑戦権を手にした。ガリレオ産駒の母ウェディングヴォウは英G1ナッソーステークス2着馬で、2代母リメンバーウェンは英オークス2着馬。母のきょうだいには英ダービー馬サーペンタイン、英オークス3着のバイバイベイビーがいるなど母系にはクラシック好走馬が多い。

 競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、オブライエン調教師は次走について英ダービーか仏ダービーのどちらかになる見込みとコメント。ムーア騎手は「良馬場と10ハロンの距離が合っていた」と話している。