リステッドの英ダービートライアルステークス(3歳牡馬・セン馬、芝11.5ハロン)がリングフィールド競馬場で現地11日に行われ、4番人気のアンビエントフレンドリーが逃げる圧倒的人気のイリノイをマークして進むと、直線では馬群の中から大外に持ち出されて圧勝した。

 4馬身1/2差の2着にイリノイが粘り込み、さらに3馬身1/4差の3着には勝ち馬の直後を追走した6番人気のメイダーンが入線。ブルーリバンドトライアルの2着馬で2番人気のディファイアンスはメイダーンの内から伸び切れず7着に終わった。

 アンビエントフレンドリーはJ.ファンショー調教師が管理するグレンイーグルス(父ガリレオ)産駒の牡馬。昨年9月25日にレスター競馬場の芝7ハロンでデビュー勝ちすると、2戦目のG3英オータムステークスでは3着に敗れ、それから半年の休養を経た3歳初戦の前走はリステッドで4着に終わったいた。

 英競馬メディア『attheraces.com』によると、アンビエントフレンドリーのC.シェパード騎手は「言葉にできないほど強烈だった」「以前の彼は凄く掛かって、火がついてしまうこともあったけど、リングビットにしたらかなり操縦しやすくなったんだ」「ホームにはグイグイと向かっていったよ。エプソム(ダービー)へ素晴らしいリハーサルになった」と声を弾ませた様子で勝利を振り返っている。

 なお、この圧勝劇を受けて大手ブックメーカーの『コーラル』は、ダービーにおけるアンビエントフレンドリーの前売りオッズを101倍から13倍へ大幅に上方修正。『ベットフェア』と『パディパワー』は11倍から9倍へ評価を上げた。