今年のゴールデンウィーク期間中に県内の主な観光施設を訪れた人は約39万人で、去年と比べて約4割増えたことがわかりました。

新型コロナウイルスが「5類」に移行されて初めて迎えた今年のゴールデンウィーク。県のまとめによりますと県内32の観光施設を訪れた人は39万3000人あまりと去年の同じ時期と比べて約4割、11万人ほど増えました。

最も人出が多かったのは5月4日(土・祝)で、約7万4000人でした。

波佐見町の「波佐見陶器まつり」には25万人が訪れ、県は去年に比べて天候に恵まれ屋外の施設を中心ににぎわったとしています。

新型コロナ対策が緩和されたことで観光客の動きに変化はあったのでしょうか。

角煮まんじゅうを販売している長崎市の「岩崎本舗 西浜町店」です。テイクアウトの客が多く、去年と比べて売り上げが120%に伸びました。

岩崎本舗 西浜町店の有森祥乃さんは「曜日配列的に間、平日3日間あいたのもあって
前半と後半に分かれて来られるお客さまが多かったなという印象がありました。マスクをつけて来店される方が減ったかなという印象と、テイクアウトで食べ歩きされる方も多かったのでコロナ(対策)緩和の影響もあるのかなと感じています」と話しています。

日並びの影響は「宿泊施設」にも。長崎市のホテル「矢太樓」は連休後半の5月3日と4日に予約が集中し、ほぼ満室でした。しかし、平日の客室の稼働率は30〜40%で、こちらも「分散型」の傾向が見られました。

矢太樓 営業部営業企画課の若杉奈留美次長は「もうちょっと、というところもありますけれどもありがたいです。去年ぐらいまでは九州域内の方が多かったんですけど、関東から西の方が増えています」と話しています。

新型コロナの感染拡大前には及ばなかったものの、去年と比べ売り上げは115%だったということです。

またJR九州は今年1月に開業した「長崎マリオットホテル」の稼働率がゴールデンウィーク期間中、最も多い日で82%だったと明らかにしました。