警察の内部資料を第三者に漏えいした地方公務員法違反の疑いで再逮捕された49歳の現職警察官の身柄が1日、鹿児島地検に送られました。

地方公務員法違反の疑いで送検されたのは、曽於警察署地域課の巡査長、藤井光樹容疑者(49)です。

警察によりますと、藤井容疑者は、2023年8月下旬から2024年1月下旬までの間に、鹿児島市内などで警察の内部資料「告訴・告発事件処理簿一覧表」複数枚を第三者に渡し、内容を確認させるなど職務上知り得た秘密を漏らした疑いが持たれています。

事件当時、藤井容疑者は、県警本部の警備部公安課に勤務していました。

藤井容疑者は警察の調べに対し、「県民、警察組織、自分が漏らした一覧表に載っていた関係者の方々には本当に申し訳なく思っています」と話し、容疑を認めているということです。

藤井容疑者は、スマートフォンや郵送で第三者に警察の内部資料を流出させた疑いで4月に逮捕されていますが、この事件と今回の事件の第三者や内部資料の内容が同一か警察は明らかにしていません。

県警の情報流出を巡っては、ウェブメディアに100件以上の捜査資料や300人以上の個人情報が流出したおそれがあり、警察が、藤井容疑者との関連を慎重に捜査しています。