バスケットボールB3の鹿児島レブナイズ、プレーオフで香川を下し、見事8シーズンぶりのB2昇格を決めました!!
延長までもつれ込む大接戦。興奮に包まれた試合を振り返ります。


前原竜二アナウンサー
「香川県高松市総合体育館です。選手たちはいま、試合前最後のアップを行っています。そして、鹿児島からも勝利を願って多くのファンが集まっています!」

「GO!GO!レブナイズ!」
約250人のレブナイズファンが香川に集まりました!

レブナイズファン
「めっちゃ緊張してます。でも楽しみです!」
「きょう勝つと思っているので、頑張ってほしいです」

B2まであと1勝…しかし、ここまでの道のりは苦難の連続でした。

レブナイズが、かつてB2に所属していた2016ー17シーズン。順位は低迷し、観客動員も伸びず、選手、スタッフに給料も支払えないほどの経営難に。崖っぷちに立たされ、選手たちは募金活動をすることも…

「募金活動を行っています」「皆さんよろしくお願いします!」

あれから7年。再びB2の舞台に復帰するまで、あと1勝。相手は香川ファイブアローズです。

白いユニホームのレブナイズは立ち上がり、相手の厳しいディフェンスに苦しみながらも9番・藤本の3ポイントシュートで最初の得点を奪うと、再び藤本! 連続で3ポイントシュートが決まります。

すると、相手の守りの意識が外に向いたところで、今度はゴール下からカイル・リチャードソン!さらにキャプテンの武藤!前半を47対40と7点リードで終えます。

第3クオーターもレブナイズがリードする展開で、アンソニー・ゲインズ・ジュニアのスティールからの…ダンクシュート!!

運命の一戦は、鹿児島市でパブリックビューイングも行われました。

しかし、第4クオーター、香川が息を吹き返し一気に追い上げられます。それでも75対72と3点リードで試合時間は残り20秒。このラストプレーを守りきれば、B2昇格が決まります。

…残り2秒でした。75対75に追いつかれ、試合は5分間の延長戦へ。相手が3ポイントを決めると、レブナイズも3ポイントを決めて、手に汗握る一進一退の攻防が続きます。

前に出たのはレブナイズでした。

藤本のスピードに乗ったドリブルからのシュート!さらに、チーム最多26得点をたたき出したアンソニー・ゲインズ・ジュニアが勝利を決定づけるシュート。

そして…
86対83で延長戦を制し、8シーズンぶりのB2昇格を決めました!!

レブナイズのブースター
「勝ってくれると信じていました」
「うれしいです!香川に来たかいがありました!」

7年前の苦しい時代を知る藤田選手。会見では思いがこみ上げます。

鹿児島レブナイズ 藤田浩司選手
「自分は長いこと鹿児島にいさせてもらって、やっぱり…過去に、一緒に…一緒にやった人たちの顔がまず浮かんできて、彼らとやれたことが財産だし、みんなの思いがつながって鹿児島レブナイズというチームが存続できて、B2昇格できたという、一つの目標を達成できたというところで、試合終わってから涙が止まらなかったです」

鹿児島レブナイズ アンソニー・ゲインズ・ジュニア選手
「やっと笑うことができる。チームメイトもコーチ陣もこのために戦ってきたので、ただただうれしい」

B2昇格を決めた28日は、鹿児島のバスケットボール界の歴史に深く刻まれた日となりました。

(試合後にコート内で円陣を組んだ選手達が声を揃えて)
「バモ〜ス!」

鹿児島レブナイズは5月4日から6日にB3優勝をかけて、レギュラーシーズン1位の福井ブローウィンズと対戦します。