5月26日、鹿児島市で鹿児島市電の車内でホラーイベントが行われました。参加者と演者の関わりが物語の鍵となる「没入体験型」と呼ばれるイベントで、路面電車での開催は日本初となる試みです。

坂口輝記者
「鹿児島市の鹿児島駅です。これから始まるホラーイベント。舞台はなんとこちらの市電の車内です」

26日、鹿児島市で行われたホラーイベントは、実際に鹿児島市を走る市電の車両内が物語の舞台となりました。

午後7時、鹿児島駅前電停を出発した車両は、11人の参加者を乗せ、交通局を目指します。

舞台となる車両内は、いつもと何ら変わらない日常の風景が流れているかに思いましたが・・・

車両内は次第に不穏な空気に。

没入体験型と呼ばれるこのイベントは、参加者が乗客に扮した演者の動きや呼びかけに応じて人を助けたり、物を探したりと行動を選択するのが特徴で、自分だけの物語を進めながら楽しむことができます。

撮影した記者も巻き込まれます。

「ずっと私のこと見てましたよね?何か言ったらどうなんですか?」

登場人物の乗り降りや、密室という市電ならではの状況の中で、次々と起こる恐ろしい出来事に参加者たちも驚きを隠せません。

ネタバレを防ぐため、どんなストーリーかは明かせませんが、参加者は互いに協力しながら、手がかりを得て無事、市電から降りることができました。

イベントを終えた後も、参加者どうしで話をしたりと、満足そうな表情が見られました。

参加者
「楽しかったの一言。電車を使ったストーリー重視のホラーイベントは今まで体験したことがなかったので、すごく面白かった。自然に巻き込まれているような感じ。無理矢理ミッションがあるような感じではなく、そういうところが上手くできていた」

お化け屋敷プロジェクトSHHH・岩崎翔子代表
「無事終わったことが何よりなのと、お客さんがめちゃめちゃ楽しんでいたようなので、見ていて私も興奮した。演劇が身近にあるような体験ができればいいなというのがきっかけ。こういうことに興味を持ってもらえることが何よりうれしい」

このイベントは、鹿児島県鹿屋市を拠点にお化け屋敷を企画する社会人サークルと、鹿児島市交通局がコラボして実現しました。

今回のイベントの参加費は1人5000円でした。

次回の公演は未定ですが、最新情報はサークルのSNSで確認できます。