熊本県天草市と高森町は6日、交流10周年を記念するイベント「海風山響[うみかぜやまびき]フェスタ」を熊本市中央区の熊本日日新聞社本社で開いた。両市町などでつくる実行委員会主催。地元の特産物を使った海や山の幸が並ぶ出店でにぎわったほか、くまTOMOサポーターの子どもたちが牛深ハイヤ踊り体験などを楽しんだ。

 両市町は、高森町での合同特産市や風鎮祭総踊りへの天草市職員の参加を機に交流を開始。15年には防災や観光などで交流連携協定を結んだ。

 午前中はくまTOMOサポーターがハイヤ踊りや国選択無形民俗文化財「高森のにわか」の化粧、ヤマメのつかみ取りを体験した。

 ヤマメのつかみ取りに参加した男児(10)は「同じ魚を追いかけて、端に追い込んで捕るのがこつだと分かった。少し悲しいけど、おいしく食べたい」と語った。

 午後からは、両市町の住民らがハイヤ踊りやにわかを披露。高森町を拠点に活動する女性劇団「096k(オクロック)熊本歌劇団」のステージもある。(遠山和泉)