日本で2023年12月に発表されたばかりの新型軽商用EV「L100 EV(日本名:ミニキャブEV)」が、2024年2月からインドネシアでも発売を開始しました。これについて日本ユーザーからも反響が集まっています。

三菱 新型「軽バン」を「海外市場でも販売」に驚きの声

 三菱のインドネシア法人は、2024年3月7日から3月10日まで開催された「GAIKINDO インドネシア 国際商用車エキスポ(GIICOMVEC)2024」に、小型商用バンのBEV(バッテリーEV:電気自動車)「L100EV」を出展しました。

 現地で2月に発売が開始されたばかりということもあり、ユーザーから反響の声も寄せられています。

 L100 EVは、日本で2023年12月に「ミニキャブEV」として発表されたばかりの新型軽商用EV。2011年誕生の軽商用ワンボックスバンタイプEV「ミニキャブMiEV(ミーブ)」で得た知見を活かし誕生しました。

 なお、今回発表のあったインドネシアに登場する新型L100 EVは、インドネシアの西ジャワ州ブカシ県チカランにある工場で生産されるモデルで、日本国外での生産は初めてだといいます。

 新型L100 EVのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1915mm。荷室サイズは全長1830mm×全幅1370mm×全高1230mmです。

 エクステリアは、古典的でシンプルな軽バンスタイルながら安心感のあるデザイン。インテリアはシンプルで扱いやすい仕上がりです。

 ラインナップとして日本仕様では、リアスライドドアやクウォーター部のウインドウガラスを配する通常モデルに加え、それらの窓ガラスを廃した「ブラインドモデル」(日本仕様の「2シーター」)が存在しますが、インドネシアではこのブラインドモデルのみが展開されます。

 パワートレインは、最高出力42馬力・最大トルク195Nmモーターを採用。これに20.1kWhのバッテリーを組み合わせています。この電動系コンポーネントは新世代化しており、一充電あたりの航続距離を先代モデル比で約35%増の180km(WLTCモード)に延長しています。

 また、前後ショックアブソーバーの性能を向上させ、キャビンの揺れを軽減することで、乗員の快適性向上を図っています。

 先進安全装備には、自動ブレーキシステムや、電子ブレーキディストリビューション(EBD)、オートライトコントロール(ALC)などを採用しています。

 発表時展示された新型L100 EVのボディカラーはブルーでしたが、実際の販売はホワイトのみ。グレードも2人乗りブラインドバンのみと限られた展開です。価格は3億2000万ルピア(約306万円)です。

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 新型L100 EVのインドネシアでの登場に「かっこいい!」「いいなあ」「インドネシアにも出たんだ!」などさまざまな反響が寄せられていました。

 ちなみに、新型ミニキャブEVの日本における販売価格(消費税込)は、2シーター仕様が243万1000円、4シーター仕様が248万6000円と、インドネシアのほうがやや高値となっています。

 これについて「なんで(現地生産の)インドネシアのほうが高いの!?」といった声や、そもそもの価格帯の設定に「低コスト努力が感じられる」といった声も寄せられていました。