スバルの北米法人は、「レガシィセダン」を2025年春に生産終了すると発表しました。これについて、どのような反響があったのでしょうか。

レガシィが36年の歴史に幕…

 スバルの米国法人は2024年4月23日、フラッグシップセダン「レガシィ」の生産2025年春をもって終了することを明らかにしました。
 
 初代レガシィは1989年にデビュー。スタイリッシュなデザインや、独自の技術による水平対向エンジンとAWD(4WD)技術を組み合わせた高い走行性能が人気となりました。

 レガシィシリーズとして、4ドアセダンの「レガシィ B4」、ステーションワゴンの「レガシィ ツーリングワゴン」がラインナップされたほか、2代目からは最低地上高をアップさせたSUVの「レガシィ アウトバック」(国内ではレガシィ グランドワゴン/レガシィ ランカスターと世代により名称が異なる)も加わっています。

 日本では、レガシィ ツーリングワゴン(5代目)の後継モデルとして2014年に「レヴォーグ」が登場、さらに2020年にはレガシィ B4(6代目モデル)が国内販売を終了するなど、レガシィの車名を持つステーションワゴンとセダンは廃止。

 現在は、2021年10月に発表されたアウトバック(6代目)のみがレガシィのDNAを引き継いでいます。

 一方、米国やカナダでは今でもセダンとSUVが販売されており、2017年に7代目モデルが登場。

 2022年に大幅改良を受け、レガシィは大胆なグリルを装着するなどダイナミックなフロントフェイスに刷新されました。

 また、高性能な2.4リッターターボエンジンを搭載する「スポーツ」グレードは、より一層アグレッシブなデザインを採用したほか、スポーツチューンサスペンションを装着するなど走りの質を高めています。

 レガシィとアウトバックの最新仕様として2025年モデルが2024年4月11日に発表されたばかりでしたが、今回レガシィの生産終了が公表されました。

 生産終了の背景についてスバルの米国法人は「乗用車からSUVやクロスオーバーへの市場の移行と、スバルのEV化および電動化への移行を反映している」と説明しています。

 この知らせを受けて、SNSなどでは日本のレガシィファンからさまざまな反響がありました。

「レガシィもとうとう終わりですか…」「レガシィに乗ってきた身としては寂しい」「レガシィ生産終了… 数年前まで実家で乗ってたので、なんだか名残惜しい」「アメリカでも終わっちゃうの悲しい」など、国内だけでなく、米国でも終了することを残念がる声が見受けられます。

「世界中、セダン離れが進行しているものだと感じられます」「セダンがどんどん生産終了していく」「寂しいけど、これも時代の流れか」など、セダンの人気低迷により、終了はやむを得ないとの見方もあるようです。

 ほかにも、「シンメトリカルAWDの走りの良さはそのままに、ストロングハイブリッドで低燃費。そんな新しい時代のレガシィも見てみたかったなぁ」「数年後に出てくる完全新規設計の新型電動車の名前がレガシィだったら胸アツなんだけどな」と、次世代レガシィに思いをはせるコメントもありました。

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 なお、アウトバックについては言及されていませんが、前述のようにSUVやクロスオーバーに注力するということから、継続して生産・販売するものと見られます。

 今後スバルはEVモデルに主軸を置いた展開を進めていき、2028年までに8車種のEVを生産する予定です。