日産のインド法人は2024年5月2日、クロスオーバーSUV「マグナイト」が2021年から3年連続で年間販売台数3万台超、累計10万台超を達成したと発表しました。数多く売れる人気車種のマグナイトとはどのようなクルマなのでしょうか。

めちゃ売れてる! 日産の「最小・最安級SUV」とは?

 日産のインド法人は2024年5月2日、2020年12月に発売したクロスオーバーSUV「マグナイト」が2021年から3年連続で年間販売台数3万台超、累計10万台超を達成したと発表しました。

 マグナイトは、インドで2020年から生産されているコンパクトクロスオーバーSUV。インド市場において、同じようなキャラクターの「キックス」が2023年4月をもって販売終了になったため、それ以降は日産唯一の乗用車となっています。

 ボディサイズは全長3994mm×全幅1758mm×全高1572mm、ホイールベース2500mm。キックス(全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mm、ホイールベース2620mm)より後席の足元空間が狭いながらも、ぱっと見の存在感としては見劣りません。

 パワートレインは1リッターガソリンエンジンの自然吸気またはターボの2種類を設定。前者は5速MTまたは5速AMTとの組み合わせで最高出力72PS/最大トルク96Nm。後者は5速MTまたはCVTとの組み合わせで最高出力100PS/最大トルク160Nm(CVTは152Nm)となっています。

 売れている理由は、時流に乗ったコンパクトSUVであることはもちろんですが、低価格であることが大きな理由として挙げられます。価格は59万9900ルピー(約110万円)から。

 かつてキックスは95万5000ルピー(約180万円)からであり、その半値近くで購入できるというインパクトは非常に大きいといえるのではないでしょうか。

 競合車であるスズキ「フロンクス」の75万1500ルピー(約140万円)と比べてもマグナイトの安さは際立っています。

 マグナイトについて日本のSNSでは「ぜひ日本導入して欲しい!」「日本仕様が出たらうれしいのになぁ…」「こんな小型SUVがあれば買うよ!」など、日本販売を希望する声が多数寄せられています。

 同じインド生産のコンパクトSUVであるホンダ「エレベイト」は2024年3月から「WR-V」という名で日本でも販売され、好調な立ち上がりが伝えられています。また正式発表ではないものの、スズキのフロンクス日本導入計画の噂も上がっています。

 マグナイトはインド国内のほか、バングラデシュやウガンダなど15か国に輸出されており、今後は販売拠点をさらに拡大していく計画です。日本導入にも期待がかかります。