日産のチリ法人は2024年5月8日、「セントラ」の新たな改良モデルを同市場で発売すると発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。

上品セダンな新型「セントラ」登場!

 日産のチリ法人は2024年5月8日、4ドアセダン「セントラ」の新たな改良モデルを同市場で発売すると発表しました。

 セントラは、かつて日本の中核モデルだったコンパクトセダン「サニー」5代目の北米版として1982年にデビューしました。そこから数えると現行モデルは2019年登場の8代目となります。日本には導入されていませんが、中国で「シルフィ」の名で売られるなど、日産の重要な世界戦略車となっています。

 チリ仕様はメキシコで生産されています。ボディサイズは、全長4646mm×全幅1815mm×全高1457mm、ホイールベース2710mm。ルーフやピラー、ドアミラーをブラックに塗装したツートーンのボディカラーと相まってスポーティーな印象です。

 インテリアはダッシュボード中央の最上部に大型ディスプレイを備えるものの、全体としては保守的なデザインです。最上級グレードはレザーシート、BOSE製サラウンドシステムが標準装備されます。

 パワーユニットは最高出力145hp/最大トルク196Nmを発生する2リッターガソリン。ギアボックスは6速MTまたはCVTです。

 今回の改良ポイントは主にフェイスリフトと安全性能の向上です。日産の象徴であるVモーショングリルのVをかたどるシルバー部分の存在感を若干抑える一方で、黒い開口部を際立たせることで、精悍な雰囲気を強調しています。

 インテリアに大きな変更はありませんが、コネクトサービスの内容が拡充されたほか、衝突被害軽減ブレーキや標識検知機能などをセットにした安全運転支援システム「360°セーフティアシスト」が最新世代へとアップデートされました。

 価格は従来型より約160万ペソ(約30万円)高い 2011万7071ペソ(約350万円)からとなります。