政府は24日、花粉の発生が少ないスギの割合を増やすと明記した森林整備保全事業計画(24〜28年度)を閣議決定した。花粉症対策として新たに植える苗木を花粉の少ない品種に代えていき、人工造林に占める植栽面積を現状の5割から7割に引き上げるとの目標を設定した。

 森林整備保全事業計画は、森林保全や災害防止の目標値などを定めたもので、5年ごとに作成する。坂本哲志農相は閣議後記者会見で、花粉症対策について「前計画からの主な変更点だ」と強調。関連事業を着実に進め、成果を示す考えだ。

 山崩れなどの対策が適切に実施された集落数を現状の約5万8100から約6万500に増やすことも盛り込んだ。