能登半島地震で海底が隆起した石川県輪島市で12日、地元の海女ら漁業関係者が海に潜り、サザエや海藻の生息状況を調べた。漁の再開時期などの参考にする。

 国の支援事業の一環。輪島市輪島崎町の海女や漁師など約10人が参加した。地震で隆起した海岸から50mほど離れた漁場に、ウエットスーツを着た海女らが潜りサザエやウニなどを採取。個数や大きさ、重さを調べた。

 調査に協力する環境調査会社によるとサザエの減少などはなかったが、隆起によりワカメがほぼ枯死した場所もあった。輪島市の海女松下直子さん(52)は「知っている海ではない感覚だった。1日でも早く海に出られるようになってほしい」と話した。