環境省は29日、新潟水俣病の公式確認から59年となる31日に開かれる新潟県主催の式典に国定勇人政務官が出席し、関係団体と懇談すると発表した。被害者団体は伊藤信太郎環境相が出席するよう求めていた。

 国定氏は比例代表北陸信越ブロック選出。環境省の担当者によると、国定氏の出席は「まず地元選出の議員に話を聞いてもらいたい」という伊藤氏の意向だという。伊藤氏は別の機会に懇談の場を持つ意向があり、調整する。

 国定氏は新潟市での式典出席後、関係団体と2時間にわたり懇談する予定。1日の熊本県水俣市での懇談では、発言時間を1団体3分としたが、環境省は「現時点では決めていない」としている。