【ロサンゼルス共同】米西部アリゾナ州のホブス知事(民主党)は2日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁じる州法を廃止する法案に署名、同法が成立した。米メディアによると、7月までに州議会が閉会した後、90日後に発効する。州最高裁が有効性を認めた中絶禁止法は早ければ6月下旬に施行される可能性があり、州は州最高裁に施行を止めるよう求めている。

 1864年に制定された禁止法は、連邦最高裁が中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェード」判決で死文化していた。だが2022年に同判決が覆されたことを受け、州最高裁は今年4月、禁止法が再び施行可能になったとの判断を下した。