原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査を検討している佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長は7日、斎藤経産相と同省で面会し「私も大変悩んでいる」と心境を打ち明けた。脇山氏は、調査を受け入れるかどうか月内に判断するとしている。

 面会は冒頭のみ公開された。斎藤氏は調査検討への感謝を伝え「既に多くの使用済み燃料が発生し、最終処分は日本社会全体で必ず解決しないといけない」と話した。

 終了後に脇山氏は、町議会が調査受け入れを求める請願を採択したことを重視する一方で、処分場を誘致した場合は町民の一部が処分場の上で生活することへの懸念を示した。