【エルサレム共同】イスラエル軍は24日、国際司法裁判所(ICJ)がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの攻撃停止を命じる仮処分を出した後も、ラファへの空爆を実施した。パレスチナ通信によると負傷者が多数出ている。軍は限定的とする地上作戦を拡大する構えを崩しておらず、人口密集地に迫っているもようだ。

 軍はラファで民間人を退避させ、イスラム組織ハマスから保護していると主張し、作戦範囲を東部から西方へと拡大している。ジャバリヤなどガザ北部への攻撃も強めている。ガザ保健当局は24日、昨年10月の戦闘開始後のガザ側死者が3万5857人になったと発表した。