世界自然遺産・知床での特別な体験を提供する「TOUCH JAPAN JOURNEY by LEXUS -SHIRETOKO-」。そのプログラムとして用意された、立ち入り人数が制限されている原生林の中を歩く「知床五湖トレッキングツアー」と、夜に活動する生きものたちの姿を観察する「知床ナイトサファリツアー」での体験をレポート。

世界自然遺産・知床での特別な体験を提供する「TOUCH JAPAN JOURNEY by LEXUS -SHIRETOKO-」。そのプログラムとして用意された、立ち入り人数が制限されている原生林の中を歩く「知床五湖トレッキングツアー」と、夜に活動する生きものたちの姿を観察する「知床ナイトサファリツアー」での体験をレポート。

そこにあるのは静けさと緊張感。自然の力にあふれる知床五湖を巡り歩く

世界自然遺産の指定区域内に位置する知床五湖は、原生林に囲まれた5つの湖の神秘的な風景、そして独特な環境下で育まれた動植物たちの生態を全身で体感することができる貴重なエリア。

現在は自然公園法による利用調整地区制度に基づき立ち入ることができる人数が制限されており、今回訪れた「ヒグマ活動期」においては、知床五湖登録引率者に登録されたガイドを帯同する人数限定のツアーに参加することで、地上遊歩道に入ることができる。

そんな「知床五湖トレッキングツアー」の始まりは、今回のガイドを務めるピッキオ 知床事務所の山崎誠氏によるヒグマの生態やヒグマを意識した森の歩き方についてのレクチャーから。

大切なのは「生きものたちの棲家(すみか)におじゃまする」というスタンスでトレッキングに臨むことなのだと言う。

人間との近距離での遭遇はヒグマたちを驚かせ、突発的な行動を誘発してしまう恐れがあるため、まずはできるだけ出会わないように、こちらの存在を音で知らせながら歩くなどの行動が必要となる。あくまでも自分たちが彼らの生活圏に入っているという意識が大切なのだ。

ガイドを務める山崎氏。見るもの聞こえるものを丁寧に解説してくれる
ヒグマに関する様々な情報をレクチャー。コース内でのヒグマの出没情報なども

そして知床五湖の原生林へ。ヒグマにこちらの存在を伝えるため、数分歩いては立ち止まって手を叩き、大きな掛け声を発しながら先頭を歩く山崎氏。森の中にはその声と、我々の歩く足音、鳥の声だけが響きわたる。しばらく歩くと、意外なほどに森全体が静けさに満ちあふれていることにふと気付くのであった。

少し歩みを進めると、春〜夏にかけて見ることができるユニークな鳴き声の鳥の話、そしてまた少し進むと、ヒグマの好物でもあるミズバショウの話、さらには昆虫や森の中の無数の倒木について……と、この森のあらゆるところに散りばめられている自然のストーリーを山崎氏の解説とともに噛みしめることができる。

春〜夏にかけて見られる渡り鳥「キビタキ」。木管楽器ピッコロのような美しい鳴き声が特徴
美しい緑が印象的なミズバショウ。ヒグマはその根茎をよく食べるのだという
ふと目線を落とすと昆虫たちの姿も。あらゆる場所に生命力があふれている
火山岩の上にできた森ゆえに木々の根は浅く、春風で倒れた木も多く見られる

幾度も感じる生きものたちの存在。この森だからこその“リアリティ”ある体験

この日は湖の遠く離れた対岸にヒグマの姿を見かけるも、十分に距離が離れていたためガイド側が安全であると判断してトレッキングは続行。その後も道中には、ヒグマをはじめとする生きものたちの存在を感じる多数の跡が。

山崎氏が「この時期(ヒグマ活動期)のトレッキングは、常にヒグマの存在を意識しながら“リアリティを持って歩く”ことも醍醐味のひとつ」と語るように、開放感の中にも常に張り詰めた空気感がある、そんな独特な時間を味わうことができた。

木々にはヒグマの爪痕が。ヤマブドウなどを求めて登ることもあるのだという
ヒグマをはじめ、シカ、キツネなどの足跡も。野生の森の中にいることを実感

スタート時は晴れ間も見えていたが、1時間ほど歩くと周囲には霧が立ちこめ、それまでの光にあふれた開放感から一転。原生林一帯は幻想的かつ静けさが際立つ、どこか荘厳な雰囲気に包まれていく。こういった表情の変化を味わえるのも、この原生林の魅力のひとつと言えるであろう。

動物たちの「生きる力」をリアルかつダイレクトに感じる、知床ナイトサファリツアー

知床の数多いアクティビティの中でも、生きものたちの生活を観察できると人気を集めているのが、車内から夜の森を観察する「知床ナイトサファリツアー」だ。今回もガイド兼ドライバーを務めるピッキオの山崎氏からレクチャーを受けた後にクルマに乗り込み、夜の国立公園の中へ。

光とともに映し出されるのは、野生動物たちのありのままの姿

ワゴン車の窓から森へと懐中電灯を照らし、観察がスタート。暗闇に覆われた森と向き合っていると、突如として小さい光が飛び込んでくる。懐中電灯のライトに反射した、動物たちの目である。

この日はエゾシカ、キタキツネに遭遇。動物たちに負荷を与えすぎないよう、長く観察することはせず、ひとときの出会いを楽しみながらクルマは森の中を進む。道中、出会ったキタキツネはその体型がかなり痩せているように見えた。山崎氏によると、

「夏毛に変わったキツネは、毛足が短いこともあり痩せたように見えるが、健康な体型。痩せて可哀そうだと思いエサをあげるような事をしてしまうと、その味を覚え、次にまた車を見た時に餌をねだるようになる。その結果、交通事故に遭いやすくなってしまうため、人間側の正しい理解が重要です」

とのこと。厳しさもある野生のリアルな姿に触れつつ、生きものたちの生態、習性などの様々な知識を得ることができるのが、このツアーの大きな魅力だ。

夏の前には今年生まれたばかりの動物の子どもたちに出会えることも。訪れる時期によって自然や生きものの異なる姿が楽しむこともできる。

知床の自然を全身で感じることができる数多くのアクティビティは、心を豊かにしてくれる貴重な時間をもたらしてくれる。

世界自然遺産・知床の魅力に触れる特別な旅へ

新しい出会い、感性の刺激、心豊かな時間を提供する北海道・知床への旅「TOUCH JAPAN JOURNEY by LEXUS -SHIRETOKO-」。LX600とともに、すべてが特別なEXPERIENCE(体験)、FOOD(食)、STAY(宿)、DRIVE(ドライブ)を満喫できる旅をご用意しました。ぜひご堪能ください。

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