『Nothing Phone』は、ご存知でしょうか。
サイバーパンクとフラットデザインを融合したような、アイコニックな背面デザインに特徴がある初代『Nothing Phone』が登場するやいなや、相当なインパクトをもって迎えられたのは、記憶に新しいところです。
そのNothingからリリースされているワイヤレスイヤホンが、『Nothing Ear』そして『Nothing Ear (a)』。同ブランドの全アイテムに共通している透明な外装をまとった、とてもクールなプロダクトです。
この度、このワイヤレスイヤホンをお借りできることになりました。3日ほど試用してみましたので、早速レビューしてみようと思います。
【『Nothing Ear』『Nothing Ear (a)』はこんな人にオススメ!】
- ワイヤレスイヤホンはデザインもこだわりたい
- アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンを探している
- 普段使いで音楽や映画などを高音質で楽しみたい
ひと目でNothingとわかるデザイン
![画像](https://media.loom-app.com/loom/2024/05/16/27ee9087-c6ba-4aff-9f39-592b019ca5f5/original.jpg?w=960)
このワイヤレスイヤホンについて書くなら、デザインについて触れないわけにいかないでしょう。
趣味嗜好が多様化した現在においては特に、エッジが効いたデザインは好き嫌いがハッキリ分かれるもの。
この点Nothingは、無機質なフラット面と透明度が高いクールな外装パーツを組み合わせているにも関わらず、角の取れたラインで構成されていることで、冷たい印象になっていません。かなり絶妙なデザインセンスだと思います。
知る人が見れば、ひと目でNothingのプロダクトだとわかるブランドイメージの構築にも成功しており、まさに所有する喜びを与えてくれるアイテムに仕上がっていると言えますね。
上位モデル『Nothing Ear』は、完成度の高さが◎
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もっとも、「いかにデザインが優れていても肝心の音がイマイチ…」となると、次第に使わなくなってしまうもの。
ほかのコーデックより頭ひとつ抜けた高音質を実現しているハイレゾ相当のLDACコーデックに対応していて、11mmのセラミックドライバーが鮮明な音質を実現。
アクノイズキャンセリングで最大45dBのノイズを遮断してくれる『Nothing Ear』の鳴らす音がどうかというと、シンプルに素晴らしいものです。
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公式サイト上での販売価格は2万2800円ですが、お気に入りの曲が再生された瞬間、「絶対ウソだわ」と声に出かかったレベル。つまり、大手有名メーカー製なら3万円を超える値付けがされていても不思議じゃない音質なのです。
近年、イヤホン界隈の価格破壊が目覚ましいところですが、間違いなく『Nothing Ear』もその一翼を担っていますね。
普段は有線のモニターイヤホンを愛用している私としては、ノイキャンイヤホン独特の人工的なクリア感に注意が向いたものの、むしろ音の粒立ちや華やかさが上回ってくるような印象で、まったく不満を抱くことはありませんでした。
![画像](https://media.loom-app.com/loom/2024/05/17/83b4b492-71ac-4849-96a1-6dba3553d180/original.jpg?w=960)
正直に書いておくと、『Nothing Ear』の音は、今年54歳を迎えた筆者だからこそ、感動的に思えた側面もあると思います。
というのも、公式アプリ『Nothing X』上でリスニングテストを受ければ、おすすめのイコライジング設定にセットアップしてくれる「サウンドパーソナライズ機能」が搭載されているのです。
テスト結果で赤いバーが見えているのは、私の耳の衰えを『Nothing Ear』が補ってくれている部分。具体的には、これによって高音域がより華やかに感じられるということになります。
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現在私は、外出するときに使うワイヤレスイヤホンとして、重低音タイプの非ノイキャンモデルを愛用しているのですが、本気で自腹購入するかどうか悩んでいるところです。
裏面すら美しいこのケースデザインも、早く決心しろと背中を押してくるんですよね。
手が届きやすい良コスパモデル『Nothing Ear (a)』
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一方、公式サイトでの販売価格が1万4800円と、アクティブノイキャン搭載モデルのベーシックな価格帯に位置しているのが、『Nothing Ear (a)』。
イヤホン本体のデザイン自体は、上位モデルである『Nothing Ear』と同じになっていますが、ケースデザインは大きく異なっています。
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錠剤の包装シートから着想を得たというケースは、ほかに類を見ない独特なフォルム。個性を強く主張しているデザインになっています。
上位モデルに引けを取らない音質
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『Nothing Ear (a)』は、基本機能において、『Nothing Ear』より大きく劣っている部分はありません。
11mmセラミックドライバーが11mmダイナミックドライバーに変更されていたり、LHDC 5.0に非対応だったりといった細かい違いはありますが、集中して聞き分けようとしても判別は極めて難しいレベルです。
ただし、公式アプリ上のサウンドパーソナライズ機能は、使うことができません。ここが最も差がある部分と言っていいと思います。
前述したように、個人的にはサウンドパーソナライズ機能の存在が相当に大きかったため、それだけ両者の差が大きく感じられる結果になりました。
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とはいえ、いつも愛用している重低音ワイヤレスイヤホンとの比較となれば、アクティブノイキャンが搭載されている分だけ、『Nothing Ear (a)』に軍配を上げるべきというところ。
重低音特化型になっている愛機ほどの音圧感はないものの、「Bassエンハンス」機能によってしっかりビートを刻んでくれますし、クリアな音質とアクティブノイキャンの組み合わせは、やはり捨てがたいのですよね。
真摯にモノづくりしているのが伝わってくるよう
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『Nothing Ear』『Nothing Ear (a)』いずれも、きちんとつくり込まれているのは間違いないところ
バッテリーは、『Nothing Ear』が最大40.5時間使用可能で、連続再生時間は8.5時間。『Nothing Ear (a)』は、最大42.5時間使用可能で、連続再生時間は9.5時間。
通話を快適にしてくれる「クリアボイステクノロジー」や、2つのデバイスと同時接続できる「デュアル接続」、快適なゲームプレイを実現している「低遅延モード」の搭載など、それぞれ同価格帯のライバルと比べて特に不足している機能もありません。
予算さえ許すなら、買って損はないアイテムだと思います。本当にオススメできますよ。
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商品貸出/Source: Nothing(1, 2)