少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

5月25日
よもぎの季節。楽しく取り入れましょう。

春先、天ぷらや草餅で人気のよもぎ。
食用に用いられるのは新芽の柔らかい若葉ですが、成長したよもぎも、まだまだ活躍します。

よもぎは日本全国で自生し、どんどん増えるので雑草として嫌われていることもありますが、艾葉(がいよう)という名で漢方薬で用いられる生薬であり、お灸の原材料でもあります。
よもぎを煮出した蒸気を使うよもぎ蒸しも、美容や温活、妊活目的に広まっています。

この季節のよもぎは成分が高まってきています。体を温める作用があるので、お風呂に煮出して入れたり、お茶にして飲むのももおすすめです。
清潔なものが手に入る方は、つみたてのフレッシュなよもぎを使ってみてはいかがでしょう。

身近な植物の偉大な力を取り入れて、健やかな毎日を送りましょう。

今日もよい一日をおすごしください。

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。

edit:Nao Yoshida illustration:moxies
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