日本初の女性弁護士を目指すヒロインが、同じ志を持つ仲間と法曹の世界に飛び込んでいく姿を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。第23回(5月1日放送)では、謂われなき罪を着せられた父の無実を主張するために寅子が奔走する。

ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)は、贈賄罪で起訴された父・直言(岡部たかし)が無実である確信を得る。寅子からその事実を示された直言はついに無実の罪を着せられたことを認めるが、闘う気力をすっかり失っており、「検察の取り調べに耐えかねて自白をしたが、その証言を覆すつもりはない」と言う。

直言の弁護を担当する穂高(小林薫)は、寅子から報告を聞くと、直言の無罪を主張することを決める。そして、寅子を「共亜事件」に関わる弁護士たちに紹介し、寅子らが確認した調書内容の誤りを軸に、無罪を主張しようと提案する。

一方、寅子は、帝都新聞の記者・竹中(高橋努)に今回の件を記事にしてほしいと依頼するが、竹中からは「危険なマネをするな」と忠告を受ける。それでも行動を続ける寅子と花岡(岩田剛典)に、怪しい男たちの手が伸びて・・・。

本作は、戦前戦後に女性法律家の草分けとして足跡を残した三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となる一人の女性が、困難な時代のなかで仲間とともに道なき道を切り開いていく物語。