激動の昭和時代、日本初の女性弁護士となったヒロインが、さまざまな壁にぶつかりながらも法曹の世界で奮闘する姿を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。第39回(5月23日放送)では、寅子の妊娠が職場の人々に伝えられたことで、同期のよねとすれ違ってしまう。

恩師の穂高(小林薫)から母校の明律大学での講演を依頼させるも、無理がたたって講演会当日に倒れてしまったヒロイン・寅子(伊藤沙莉)。寅子が勤める法律事務所の代表・雲野(塚地武雄)は、穂高から寅子が妊娠していることを知らされると、今は仕事を休んで子育てに専念する時だと寅子を諭す。

その場を去ったよね(土居志央梨)の姿を追い、寅子はよねの住み込み先のカフェー「燈台」を訪れる。「燈台」はカフェーの営業ができず、軍歌のレコードをかけて細々と営業を続けていた。妊娠を黙っていたことをわびる寅子に、よねは・・・。

本作は、戦前戦後に女性法律家の草分けとして足跡を残した三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となる一人の女性が、困難な時代のなかで仲間とともに道なき道を切り開いていく物語。