お笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規と菅広文が15日、自身のユーチューブを更新。ロックバンド「Mrs.GREEN APPLE」のミュージックビデオが差別的な表現を含んでいると指摘を受け、非公開になったことについて私見を述べた。

 菅は菅や宇治原の世代には、コロンブスという人物が教科書で説明される際のイメージが現在と違う点や、ビデオ撮影に関わった人員が多かったために責任の所在があいまいになったのではないかという点に言及。その上で「こういうものを作るときに、歴史的な学者さんなりは入れていかなければいけなくなってくるのかね」とチェックの必要性があるのではないかと指摘した。

 一方で歴史的な視点では、今回のビデオやバンドをただただ批判することにも違和感があることを告白。「ダメだよねって言うことは正しいと思う。でもそれをあまりに断罪しすぎて、この人はこうだって決めつけるのは、過去を振り返った時に、止めとこってなっていかなあかん」と批判に終始することの危険性にも触れた。

 宇治原もこの問題に対し、「個人の感覚」と前置きした上で、芸能界が差別表現に厳しくなっている中で「意図してなくても差別的だと捉えかねられないんではないかっていうのは、もうちょっと誰か気づけたんじゃないかと思っている」と告白。

 さらに「どれくらいのことであれば知らなかったと言ってもいいかっていうことも難しい」と、このような事例に対する対応の基準を設けることも難しいと推測した。

 2人は今回のMVの問題が、音楽番組で曲を披露する際にも波及するのかという点にも注目。宇治原は「歌詞をそれほど忠実に映像にしているとは僕は思えないんですよ。だから元の歌詞だけを見てこれは問題じゃないかっていう人はゼロだと思う」と指摘すると、菅も「批判をするんじゃなくて、議論をするべきやと思うね。結局こういう場合はどういう風にした方が次の未来にとっていいのかっていう」と俯瞰した意見を展開していた。