SNS型の投資詐欺被害が県内で相次いでいます。2024年の被害額はすでに7億円以上、被害に遭った女性がその巧妙な手口を証言しました。

投資詐欺被害に遭った 静岡市在住の女性(50代):
「最終的には詐欺にあったのが分かりまして、7回にわたって入金してしまいました。522万円です」

 詐欺被害を告白したのは、静岡市に住む50代の女性です。

 女性が被害に遭ったのは、オンラインでのやり取りから金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺」。

 静岡県内では今、この「SNS型投資詐欺」の被害が相次いでいます。先週には、浜松市内の40代男性がSNSで知り合った投資家を名乗る人物から現金およそ2000万円をだまし取られる被害が発覚。

 3月には、吉田町の60代女性が同じような手口で、1億5800万円をだまし取られ、警察に被害届を提出しています。

 県警によりますと、県内での去年1年間の被害額はおよそ8億円。しかし、2024年は4カ月間ですでに7億1000万円余りにのぼっています。

投資詐欺被害に遭った 静岡市在住の女性(50代):
「私の場合は“身内”が紹介してくれました。その身内は『SNSで見つけた』と言っていた。(きっかけは)まず、お金を必要と思う気持ちがあったのが1つですけど、もう1つは詐欺を働いているところがすごく巧妙だったということ」

「Facebookでいい投資を見つけた」。被害に遭った静岡市の女性にこう紹介してきたのは親戚だったといいます。親戚が“偽物の投資サイト”に騙され、女性も同じように騙されて入金してしまったといいます。

投資詐欺被害に遭った 静岡市在住の女性(50代):
「自分の入れた金額が(アプリの画面に)反映されて毎日毎日見ていくと増えているのが分かるんですよね。それでワクワクしちゃうわけですよ。今日も増えてる、今日も増えてる、みたいに」

 現在、SNSでの投資詐欺が巧妙になっている理由の1つに著名人を騙った「偽広告」の存在があります。

 池上彰さんに荻原博子さん、さらには岸博幸さんまで・・・。投資を呼びかけるような広告を出していますが、これは全て偽物です。

 500万円余りの詐欺被害にあった静岡市の女性。過去に投資経験があり、自分は騙されないと思っていたと話します。

投資詐欺被害に遭った 静岡市在住の女性(50代):
「オレオレ詐欺にあった方に注意をしたことがあるんですよ。近所の人で騙されている方がいたので。そういって自分が注意していたにも関わらず、今回騙されてしまったので、ますます巧妙になっている」