千葉県浦安市元町地区で14日夜、「浦安三社祭」が始まった。4年に1度開かれる例大祭だが、前回は新型コロナ禍で延期となり、8年ぶりの開催となった。

 同地区の清瀧(せいりゅう)神社(堀江)、豊受神社(猫実)、稲荷神社(当代島)のそれぞれの祭礼が大正時代から合同で行われるようになった。

 14日の「宵宮」では、午後8時から三つの神社でみこしにご神体を入れる「御霊(みたま)入れ」の儀式が行われた。15日は午前9時ごろから、神社や町会などの100を超えるみこしや山車が町内を練り歩き、笛や太鼓、鉦(かね)などのおはやしとともに、独特のかけ声「マエダ、マエダ」が町中に響いた。また、場所によっては「地すり」と呼ばれる独特な担ぎ方が披露された。「マワレ、マワレ」という掛け声に合わせて、みこしを地面すれすれに下ろして回したり、頭上に高く持ち上げたりする動作が決まると、大きな歓声や拍手が湧いた。

 16日も朝からみこしが繰り出し、夜まで活気に包まれる。【石塚孝志】