199_家事_はなめがね
皆さんは洗濯洗剤や柔軟剤を買うとき、どんなことにこだわって購入していますか? 洗浄力の高さ、柔軟・保湿力の高さのほかに、「気に入った香りだから」という理由で選んでいる人もいそうです。そこで今回ママスタセレクトでは「周りの人の洗濯洗剤・柔軟剤のにおいをどう感じますか?」というアンケートを実施しました。選択肢には「良いと感じる」「不快なときがある」「何も感じない」「その他」の4つを設定。961人のママが回答を寄せてくれました。

過半数のママが周りの人の洗濯洗剤や柔軟剤のにおいを「不快なときがある」と回答


202403_洗濯洗剤・柔軟剤のにおいについて (1)
もっとも多かった回答は「不快なときがある」を選んだママたち。50.7%と半数を超え、次の3つの経験談が多く挙げられました。

給食当番の白衣のにおいがストレス

『小学校の給食当番の白衣のにおいが強烈です』

子どもが給食当番で着用する白衣は、一週間使用したものを週末に持ち帰って洗濯し、翌週次の人に回すという学校もあります。給食の白衣だけを別で洗濯するお宅もあるかもしれませんが、多くは自宅の洗濯機で家族の洗濯物と一緒に洗うでしょう。そうなるとその家庭で使用している柔軟剤の香りがそのまま白衣に残る、ということも十分に考えられそうです。

体調不良やつわりのときはにおいに対し敏感に……

『妊娠中、同居している義両親が使う洗剤と柔軟剤がダメでした』

『つわり期間中、職場で洗剤、柔軟剤、香水……といろいろなにおいが混ざって、吐き気が倍増した』

『胃腸炎で受診したとき、看護師さんの服のにおいで吐き気が増した』

周囲のにおいに敏感になることが多い「つわり期間」と「体調不良時」は、“いい香り”であるはずの洗剤や柔軟剤の香りもストレスに感じるようです。

体臭と柔軟剤が合わさると最悪だと感じる人も

『電車の中で柔軟剤のにおいと体臭が混ざったにおいがして頭痛になった』

『独特な体臭と柔軟剤が混ざったにおいは最悪。その人の柔軟剤のにおいがするだけでストレスを感じるように……』

「職場で柔軟剤と加齢臭が混ざって吐き気がした」というコメントも。想像しただけで、ついしかめっ面になってしまうような話です。

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「何も感じない」は3割弱に

半数以上が「不快なときがある」と答えた一方で26.1%のママたちは「何も感じない」を選択しました。

『給食の白衣が気になることもあるけれど、わが家のにおいも混ざってるから……』

このママは「お互いさまかな、と思う」と続けます。他人が使う香りが気になることはあっても、自身も使っているから……ということでしょう。洗濯洗剤や柔軟剤の香りは時間が経てば軽減していく場合も。着ているうちに香りも飛び、他人が気づくほどではない、ということもあるでしょう。そういう人たちが「何も感じない」を選んだともいえそうです。

2割近くは「良いと感じる」を選択

『結婚してからずっと同じ柔軟剤を使っている。数年に一度、「いい香りだね」と褒められるから、変えられない』

さらには他人の洗濯洗剤や柔軟剤の香りを「良いと感じる」というママは19.6%と2割近く存在しました。

『いいにおいのする同級生がいて、買い物に行くたびにテスターで試して同じ柔軟剤を探した』

『バイト先の男子がとってもいいにおいがする。お客さまにも「柔軟剤は何使ってるの?」って聞かれてた』

いい香りに出合い、その香りを探し求める人もいるのですね。さらに香りに対するこんなエピソードも寄せられました。

『中学生のとき、部活動で誰のものか分からないジャージがあると、においを嗅いで持ち主を探してた』

『長く一緒にいる人だと、この匂いの洗剤、柔軟剤は誰だなと判別できるようになる』

たしかに、「この香りを使っているのはこの人」と特定できること、ありますよね。その場合は「いい香り」の印象として残っているということなのでしょう。

香害による被害についても考えたい

近年「香害」という言葉が広く知られるようになりました。総社市のホームページによると、

『香害とは、合成洗剤や柔軟剤、香水などに含まれる合成香料(化学物質)によって、様々な健康被害が生じることをいいます』

と説明があります。

この「香害」に悩まされている人も少なくないようです。

『香水や柔軟剤のにおいで頭痛がします。授乳中なので薬が飲めず大変です。香害があるって知ってますか?』

『もともとにおいに敏感でくしゃみが出たりするタイプでした。妊娠中はとくにダメで吐きまくってました』

『子どもが産まれてから柔軟剤も洗剤もすべて無香料にした。今は少しでも香りのあるものは気持ちが悪い』

香りに対する過敏症やアレルギーをもつ人にとっては切実な問題です。無香料製品への需要はこれから増えていくことも考えられるでしょう。

香りに対する感受性は人それぞれ。理解と配慮が必要

アンケートのコメントからは、「香りに対する感受性」は人それぞれに違うということが浮き彫りになりました。自分にとっては「いい香り」であっても、他人にとっては不快なこともある、と誰もが認識しておく必要がありそうです。とくにママたちのコメントで多かった「子どもの給食の白衣につく香り」については、今一度、気にしてみてはいかがでしょうか。白衣を洗う日は柔軟剤を控えるなど、簡単にできることもありそうです。

消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、消費者省の5省庁は、香害に対する理解を深めようと「その香りに困っている人もいます」という啓発ポスターを作製しています。家から一歩外に出れば、多くの人と行き交います。公共の場での「香り」について、認識を高めていけたらいいですね。

【アンケート概要】
総回答数:961票
調査方法:インターネット
調査月:2024年3月
調査・分析:ママスタセレクト編集部